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苦味 啓蟄

 

土の中にいる虫達が春を感じてひょっこり出てくるような暖かさの啓蟄。

 

ドイツでも散歩に行くとおたまじゃくしが泳ぎ、クロッカスが野原に彩りを添え出している。

 

さて、ドイツで芽吹いている薬草は一体なんだろう?

実は日本と同じ、春に必要な苦味薬草が沢山芽吹いている。

海外で日本と同じ養生ができないとがっくりなあなた、大丈夫。

あなたがいる土地をじっくり眺めてみて。

その土地には必ずそこでの養生に必要な薬草が芽吹いているはず。

 

溢れる情報に惑わされないで、それはあなたの場所には必要ではないかも知れない。

そこにはそこに適した身体のケアがある、自分を見つめ、その場に適したケアをしよう。

 

ここドイツでは四季がある。

湿度は違うけれど、殆ど日本と同じ効能の薬草がそれぞれの季節で芽吹いている。

 

Scharbockskraut(ヒメリュウキンカ)

Brennesseln(イラクサ/ネトル)


左は

 

ヒメリュウキンカ(Ficaria verna)

黄色いお花は可愛いけれど、毒性。

でも葉は花の咲く前であれば薬効がある春の薬草。少し苦味と辛味がある。

タンニン、サポニン、ビタミンCを含有し、春の疲労、血液浄化に。

サラダやハーブバターに活用できる。

 

右は

 

ネトル(Urtica dioica)

紫蘇に似ているので触ってチクチク皮膚が赤く腫れた経験がある人は多いのではないでしょうか?

昔から浄血や造血に効能があり、グリーンパワーと呼ばれる栄養価の高い薬草。

ドイツでは春のデトックスや春の花粉症予防に飲む人も多い。

料理として天ぷらやスープも実はとても美味しい薬草。

日本で言うドクダミかなぁとよく思う。

 

息子と自然公園を散策した際にヒメリュウキンカの葉を少しとってきた。

さて、何を作ろうか。