さて、春に私達がいただく桜餅や桜茶。
当たり前のように、季節の植物を、薬草を美味しくいただく日本の文化。
ドイツでは無理だろうか?
眺めてみよう、四季の同じドイツ。きっと同じように春には肝機能を高める薬草が
芽吹いていないだろうか。桜と同じクマリンを含有する薬草、実はあるのです。
それが、ドイツでよく見かける薬草リキュールや毒々しい緑色のゼリーに使われている薬草、
Waldmeister / クルマバソウ(lat.Galium odoratum)
テラスでも育てられるこの薬草。
Waldmeisterは乾燥させることでクマリンの成分ができます。
効能はこのクマリンの香りによるリラックス、吐き気止め睡眠誘引効果、
利尿作用、偏頭痛の鎮静鎮痛作用、健胃作用、止血及び肝機能改善による肝炎予防があげられる。
※妊娠中、授乳中、また肝機能障害のある方、抗凝血剤を使用されている方は使用を避けるように。
また、どのハーブにしても薬効がありますので、ご自身の責任の元に使用されますよう。
Waldmeisterの採取には白い花が咲くとクマリンの含有量が増えるので、花の開花前に茎から
採取し、二日乾燥される。
乾燥した後は、お茶としても飲めるよ。桜茶の味がするの。
沢山ある中で、アルコールをしない先ずはこのレシピを。子供も楽しめる。
Waldmeisterシロップ
材料
乾燥させた一握りのクルマバソウ
水 750ml
ブラウンシュガー 400g
あればミント 少々
Bioライム、もしくはレモン 1個
①砂糖と水を合わせて火にかけ完全に溶けるまで混ぜる
②ライム、もしくはレモンをスライスしたもの、乾燥したクルマバソウをシロップに入れる。
③2日ほど、蓋をして、涼しいところにおいて味を染み込ませる。
④シロップを網で濾し、できたシロップにミントを少々入れてまた火にかける。
⑤消毒したガラス瓶に入れる。
シロップに炭酸水を入れたり、温かいお湯を入れて楽しんでみよう。
美味しく、旬の薬草を、日本の桜に変わる薬効をここドイツでも。
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Anna (金曜日, 17 6月 2022 16:27)
ノルウェー在住です。庭にたくさん生えていて、自然にどんどん増えて香りを楽しんでますが、ドイツでは薬草としても使われているんですね�。もう花が咲いてしまっているので、来シーズンにシロップを作ってみようと思います。よいお話ありがとうございます��。